残暑お見舞い

朝から聞こえるせみの鳴き声、照りつける真夏の太陽。
暑い日が続きますね。

東京から1000キロ南へ、
長い船旅をへて、小笠原諸島へ行ってきました。
2年ぶりの島は、以前訪れたときと何も変わらず、
どこまでも蒼い海、広い空と水平線、
人間よりも、生き物の気配の濃い、静かな島でした。

海へ潜ると、
サメ、アオウミガメ、熱帯魚、マンタ、イルカ、
たくさんの生き物たちが、「お帰り」と迎えてくれました。

毎日少しずつ、写真を紹介しますので、
よろしければご覧になって、ほんの少し、涼んでいってくださいね。

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鮮やかな模様が美しいユウゼン。

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今年の海は水が冷たく、そのためでしょうか、珊瑚も見事でした。

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瑠璃色のブダイを見ると、竜宮城へきたような気分になります。

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カワハギでしょうか。
こんな大きな顔の魚がいっぱいいます。

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変なカップルも。
上の黄色い魚は、ヘラヤガラ。 
体の色を自由に変えられるので、ある時は茶色かったり、青っぽかったりもします。
別の魚にくっついているのは、餌を横取りするため?

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今年もサメに会えました。
サメに出会うと、小笠原に来たなあ、と実感します。
ネムリブカといって、とても大人しく、きれいなサメ。
最初は怖いと感じたこともありますが、
今では可愛いと思うようになりました。
珊瑚礁の浅瀬を、ゆったりと泳いできて、私の横をすりぬけていきました。

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無人島の南島へ。
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やっぱりいました。
岩陰にサメ。  2メートル近くありましたね。

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父島の小さな浜を岩づたいに泳いで、洞窟を抜けると…
偶然、サメの巣穴を見つけました。

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大きな岩穴に、ひっそりと眠るネムリブカ。
巣穴の周りは、小魚がたくさん群れていて、
不思議な光景です。
お昼寝の邪魔をしないように、そっと離れました。

世界遺産になって、注目を浴びている小笠原。
空港がなく、不便な船旅でしか行けない島なので、
沖縄の島々のように、大規模なリゾート開発が進みませんでした。
ワイルドな自然と、
観光地化されず、島民の生活が息づく素朴な雰囲気が、
この島の魅力でしたが、
さて、この先、どうなってしまうのでしょうか。
どの浜辺へ行っても、誰にも会わないような、
人の気配よりも、生き物の気配が色濃いこの島の風景が、
いつまでも変わらないことを、心から祈っています。

続きは、また後ほど…。
by mother-tree | 2011-08-11 11:03 | 今日も海は・・・
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