あたたかな南風が吹き、
真っ白いモクレンの花がいつのまにか散って、 ピンク色の桜がほころび始めました。 今年の冬はことのほか寒かっただけに、 待ちに待った春ですね。 被災地を想えば、正直、心から楽しむことはできませんが、 子どもたちは元気に外へ飛び出し、 全身で春を感じているようです。 アルバイトのtamaちゃんの、ちっちゃな二人目の女の子が昨日、 入学式を終え、とうとう小学校の1年生になりました。 ランドセルが大きくて、階段から転げ落ちちゃうんじゃないかと、ママはとても心配してるよ。 でもなのちゃんは、しっかり者だから大丈夫。 mother tree のパンが大好きで、 「パン屋さんのパンはとても美味しい」と、いつもほめてくれる可愛いなのちゃん。 将来はアイスクリーム屋さんになりたいのよね。 入学おめでとう! * * * * * 少しずつ余震が減ったきたかな、と安心していたころに、 おとといの夜中、最大級の余震がありました。 仙台に住んでいる大学時代の友人に聞いてみたら、 真夜中にものすごい揺れがあり、 せっかく復旧した電気がまたしても停電。 明かりのない真っ暗な夜を、3歳の息子がこわがり、 保育園から自宅に帰るのを、泣いていやがるようになってしまったそうです。 彼女の自宅は仙台市でも被害の少ない地域でしたが、 震災から一ヶ月近くたった今も、ガスが復旧せず、 自宅のお風呂が使えない日々が続いています。 週末のたびに、数十キロ離れた実家へ車で向かい、 お風呂に入っているそうです。 ガス復旧のめどは、たっていません。 幸い、彼女の家族や親戚はみな無事でしたが、 知人の中には家族が犠牲になった方々がたくさんいるとのこと。 彼女のお腹には、小さな命が宿っているのですが、 公務員の彼女は今、復興へ向けて目まぐるしく忙しい日々を送っています。 どうか体を大切に、無理をせず、元気に過ごしてほしい。 せめて美味しい天然酵母パンを届けて応援したいと思い、 宅急便屋さんに聞くと、 「仙台だと発送から到着までに、3日~5日程度かかる」と言われ、 さらにおとといの余震のせいで、「到着に一週間前後かかる可能性がある」とのこと。 食べ物はやめたほうがいい、と配達のお兄さん。 でも、正常に発送されるのを待ってたら、 いつまでたっても送ることなんてできません! いちかばちか、昨日、パンを発送してしまいました。 彼女の大好きなハード系のパン、ベーグルをたくさんつめこんで。 どうか、1日も早く彼女と家族の手元に届きますように。 * * * * * 「4月のスープキッチンはいつですか」 「パン喫茶に行きたいのですが、いつから再開しますか?」 お客さまからこんな質問がたびたび寄せられています。 震災後、パン喫茶をお休みしており、 ご迷惑をおかけして、大変申し訳ありません。 余震等の状況に加え、震災の影響でお店に通えないスタッフもいるため、 火曜日の紅茶館、金曜日の珈琲館を再開するには、 今しばらく時間がかかりそうです。 でもひとつ、嬉しいお知らせがあります。 3月に予定していたスープキッチンの開催を希望する声が、 数多く寄せられたので、 料理サロン“グルメ・ド・ソレイユ“を主宰する料理研究家、水野佑香さんと相談し、 3月と同じメニューで今月、スープキッチンを開催することになりました。 mother tree のパンを使って世界各国のお料理をご用意する、 “ ゆうかのsoup kitchen ”。 アイルランドの春の祝日「セントパトリックスデイ」にちなんだ、 とっておきのアイルランド料理をお届けします。 ▼日時 4月22日(金)11:30~15:00 残席わずかです。お早めにお申し込みをお願いいたします。 ▼menu ♦ Main ♦ Irish Stew アイルランドシチュー ♦ Bread ♦ St.Patrick's Open Sand スモークサーモンとアボガドのオープンカンパーニュサンド Sweets & Coffee ・・PRICE ・・ 1500yen 【ご予約は下記へ】 電話 047-471-3683 FAX 047-471-3683 E-Mail makkor1969@ezweb.ne.jp ※ 大きな余震が発生するなど、震災の状況によっては中止せざるを得ない可能性も ございますので、あらかじめご了承くださいませ。 急な中止の場合、ご予約のお客さまには個別に連絡させていただきます。 ■ ■ ■ ■ ■ “ゆうかのsoup kitchen”のconcept は、 旬の一番美味しい素材を使って、自然本来の味を提供し、 世界の「パン食文化」を紹介すること。 パンに添えるスープは、ブイヨンから野菜で手作りし、 旬の食材だけを使ったこだわりのもの。 欧米の家庭料理から佑香さんのオリジナルレシピまで、 パンを使ったさまざまなお料理をお楽しみいただけます。 “soup kitchen”の名前の由来についてご興味のある方は、 ぜひこちらをご覧ください。 soup kitchen では、 みなさまに召し上がっていただいたランチの売上の3%を、 この豊かな日本で、一人の人間としてこの世に生を受けながら、 親から捨てられてしまう何の罪もない子どもたちを、生死のぎりぎりのところで救っている、 熊本県の慈恵病院へ送金させていただきます。 ■ ■ ■ ■ ■ 【 お料理の詳細 】 カトリックの国、アイルランド共和国最大の祝日(3月17日)、 セントパトリックスデイをご存知ですか? この日は、アイルランドにカトリックを布教した聖パトリックの命日。 首都ダブリンでは盛大なパレードが行われ、 全世界のアイルランド人たちが華やかなフェスティバルやパレードを催し、 アイリッシュダンスで陽気にお祝いします。 ゆうかさんが数年前に滞在していたロシアの外国人居留地でも、 セントパトリックデイを祝うアイルランド人たちが市内のレストランを貸し切り、 国籍問わず誰もがWelcome! のにぎやかなパーティを開いたそうです。 たくさんのごちそうにアイリッシュダンス、 知ってる人も知らない人も、気がつけば手を取られての大フィーバー。 ゆうかさんにとって忘れられない懐かしい思い出、セントパトリックスデイにちなみ、 今月のスープキッチンはアイルランド料理をお届けします☆ ▼Irish Stew ~アイリッシュ シチュー ゆうかさんがアイルランド人の友人から直接教えてもらった、 素朴で味わい深い、本場のアイリッシュシチューです。 本来はラム肉を使用しますが、 ラムの柔らかさに近い最高級の仔牛(veal)のフィレを たっぷり使います。 ▼スモークサーモン&アボガドのオープンカンパーニュサンド 島国アイルランドで親しまれているサーモンに、 シャムロックグリーン(アイルランド国花の緑色)をイメージした 「森のバター」ともいわれるアボガドのスライスを美しく合わせました。 カンパーニュの酸味と、サーモンとアボガドのコクを共に楽しめる春色サンドです。 ▼Sweets 平飼い卵のしっとりシフォン(マーブルシナモン) &coffee(木の実の味のするコーヒー or カプチーノ)
by mother-tree
| 2011-04-09 11:21
| ゆうかの soup kitchen
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